ナンブタカネアザミ(南部高嶺薊)

Cirsium nambuense


ナンブタカネアザミ

  • 科名・属名
  • : キク科 アザミ属

  • 特徴

  •  草丈15〜50cmの多年草。
     茎の中部より下の葉は長楕円形で、長さ20〜35cm。羽状に中〜深裂し、基部は茎を抱く。裂片には欠刻状の歯牙があり、先端は鋭い刺になる。
     頭花は1または2〜4個、上向きまたは横向きに咲き、紅紫色で径2.5〜3cm。総苞は広鐘形で、長さ1.2〜1.5cm、総苞片は5列、長い真っ直ぐな線形で粘らない。

  • 分布・生育地

  •  東北地方(飯豊山、栗駒山、月山他)
     高山帯の草地

  • 花期
  • : 8〜9月

  • 撮影月日・場所

  •  2011年8月21日 山形県月山
     中・花、下・葉   同 上

  • 撮影記

  •  月山はなだらかな山のうえ遅くまで雪が残り、夏スキーのメッカとして有名である。
     この山は8合目までバスが通っていて、比較的楽に多くの高山植物を目にすることができる。
     この山のアザミの仲間は、ウゴアザミとこの花で、葉の切れ込みが深いので区別できる。
     庄内平野をはさんで鳥海山も良く見えるが、このアザミは鳥海山には知られていない。

    同じ科の仲間の花
花

葉