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- 科名・属名 : キク科 コウモリソウ属
注.APG分類では、コウモリソウ属の学名は(Parasenecio)
- 特徴 :
草丈40〜100(〜150)cmの多年草。
葉は互生し、根出葉は花時には枯れ、茎葉の葉身は幅の広い三角状矛形、長さ8〜13cm、幅9〜15cm。頂裂片は長三角形で縁に細かい鋸歯があり、先端は尾状に尖り、側裂片は水平に開出し、2裂する。葉柄は長さ3〜8cm、狭い翼があり、基部は半ば茎を抱く。
頭花は疎らな円錐花序になり、黄白色。総苞は長さ10〜14mm、総苞片は8個。小花は7〜11個。
果実(痩果)は長さ約7mm、冠毛は長さ約7mm。
- 分布・生育地 :
本州(日光、谷川山系) (国外:日本固有) 山地の夏緑林の林縁、草地
- 花期 : 7〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2016年7月24日 群馬県 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・花序、以下全て 同 上
- 撮影記 :
環境庁の「レッドデータブック2014」を見ると、確実な自生を確認できなかったとして絶滅危惧TA(CR)に位置づけられている。
かって自生していた産地は、鹿の食害などでほぼ絶滅に近い状況にあると聞いていた。
群馬県のある場所にこの花がわずかに生き残っていると聞き、花仲間と出かけた。
花期には少し早いかなと思っていたが、それらしき場所を探していると、わずかな株が咲き初めていて大喜びした。
草丈は背の高さを越えるような大きなものも散見された。
葉の形はコウモリソウに似ているが、総苞片が明らかに長い点が異なるとされている。
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