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- 科名・属名 : キク科 ニトベギク属
- 特徴 :
草丈2〜4mの多年草。逸出帰化。
茎は直立して分枝し、時に木質化して低木状になることもある。
葉は互生し、葉身は卵形、長さ7〜33cm、幅7〜22cm。しばしば先の方で3〜5中裂する。先は鋭形〜鈍形、基部はくさび形となって葉柄に流れ、縁は円鋸歯縁。両面無毛か特に裏面に短毛がある。葉柄は2〜8cm。
頭花は花柄の先に単生し、黄色〜橙黄色、径10〜13cm。舌状花は7〜14個、長楕円状披針形、舌部は長さ5〜7cm、幅1〜1.5cm、筒状花は80〜120個。総苞片は7〜10個、楕円形〜卵形で円頭〜鋭頭。花床の鱗片は長さ10〜13mm、幅2〜3mmで先は尖る。花柄は長さ7〜24cm。
果実(痩果)は扁平で長さ約5mm。
- 分布・生育地 :
逸出帰化(中米〜メキシコ原産) (国外:東南アジア、アフリカの熱帯〜亜熱帯域に広く帰化) 道端、荒地
- 花期 : ほぼ1年中?
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2018年12月3日 沖縄県名護市 中上・全体2、中中・花 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・総苞 2019年5月7日 沖縄県石垣島 左下・花床鱗片、以下全て 同 上
- 撮影記 :
沖縄にこの花が帰化しているのは知っていたが、何十回も沖縄を訪れているのに目にしたことがなかった。
12月の初め、沖縄島北部の林道を走っている時、谷間から立ち上がって咲いているキク科の花が目に入った。
ヒマワリの小さな花かキクイモかと思ったところ、この花と教えられ早速撮影にかかった。
一度出合うとすぐに出合うことが多く、翌年初夏の石垣島でもこの花に出合った。増えているのかもしれない。
元々は薬用として持ち込まれたもので、葉に独特の苦味があり、肺炎、利尿、水虫などに薬効があるとされているが、実際にはほとんど使わていないといわれている。
和名は、明治末期にこの花を導入したという「新渡戸稲造」からつけられている。
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