ノジギク(野路菊)

Chrysanthemum japonense


ノジギク1


  • 科名・属名 : キク科 キク属
     注.APG分類では、学名(C. japonense var. japonense)

  • 特徴 :
     草丈60〜90cmの多年草。
     茎の基部は倒れ、上部は斜上して多数分枝する。
     葉は広卵形、長さ3〜5cm、幅2.5〜4cm。5(〜3)中裂し、基部は心形時に切形で縁には鋸歯がある。質はやや厚く、表面は緑色で毛が散生し、裏面は丁字毛が密生し灰白色になる。葉柄は長さ1.5〜3cm。
     頭花は径3〜4.5cm。花柄は長いか、やや短く、花が多数つくと散房状になる。舌状花は白色、後に淡紅色になり、稀に淡黄色のものもある。総苞は半球形、長さ約8mm、総苞片は3列、外片は短く円頭、灰白色の毛がある。
     果実(痩果)はやや円柱状、長さ約1.8mm、5肋がある。
     APG分類では、セトノジギクを変種とせず、同一種としてしている。

  • 分布・生育地 :
     本州(兵庫、広島、山口)、四国(高知、愛媛)、九州(大分〜鹿児島) (国外:日本固有)
     海岸の崖、岩場

  • 花期 :   10〜12月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1988年11月6日  兵庫県姫路市
     中上・全体2〜左下・花    同  上
     (上、中上、中下は拡大写真あり、写真をクリック)
     右上・葉(表) 2020年6月22日  宮崎県日向市
     右下・葉(裏)    同  上

  • 撮影記 :
     瀬戸内海周辺に生育するこの花、以前住んでいた兵庫県の県花にもなっていた。特に県西部の海岸に多いとガイドにあったので出かけてみると、海岸の崖の上や山裾にこの花が一面咲いていた。
     真っ青な海・空をバックの白い菊、素晴らしい写真の出来上がりをイメージするのだが、秋の日差しは予想以上に強烈だ。願いも空しくコントラストの強すぎる写真になってしまった。

  • 葉(表)

    葉(裏)

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花