オガサワラアザミ(小笠原薊)

Cirsium boninense


オガサワラアザミ

  • 科名・属名
  • : キク科 アザミ属

  • 特徴

  •  草丈50〜150cmの多年草。
     茎は上部で枝分かれし、全体にクモ毛がある。
     根生葉は花時でも残り、狭倒卵形〜狭楕円形で羽状浅裂〜中裂し、長さ20〜47cm。質は厚く、表面に光沢があり、縁には鋭い刺がある。茎葉の基部は茎を抱かない。
     頭花は茎頂に2〜6個散房状または1個つき、白色〜黄白色で、径約3.5cm。総苞は鐘形で、総苞片は6列、圧着し粘らない。

  • 分布・生育地

  •  小笠原諸島(固有)
     海岸の林下、岩礫地、草地

  • 花期
  • : 4〜6月

  • 撮影月日・場所

  •  2011年6月29日 東京都小笠原諸島
     下・葉   同 上

  • 撮影記

  •  沖縄などに分布するシマアザミに近縁とされているが、それより毛が多く、全体に白緑色である点が異なっている。
     事前の調べでは個体数が非常に少ないとあり、各地を探したが見当たらず、最後に期待をかけた海岸の岩場で、咲き残りの花をつけた株を見つけたときは大喜びだった。
     しかし、手の届く距離ではなく望遠レンズで撮影したが、満足のいく写真とはならなかった。

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葉