オグルマ(小車)

Inula britannica subsp. japonica


オグルマ

  • 科名・属名
  • : キク科 オグルマ属

  • 特徴

  •  草丈20〜60cmの多年草。
     茎は上部で枝分かれし、軟毛がある。
     根出葉や下部の葉は花時には枯れる。茎葉は広披針形〜長楕円形で、長さ5〜10cm、幅1〜3cm。鋭頭で基部は半ば茎を抱き、質は柔らかく、裏面の脈状網は凸出せず、伏毛が密生し白っぽく見える。
     頭花は枝先に1個づつつき、黄色で径3〜4cm。総苞は半球形で長さ7〜8mm、総苞片は5列でほぼ同長。
     そう果は円柱形、長さ1〜1.5mmで毛がある。

  • 分布・生育地

  •  北海道〜九州  湿地、田の畦、川岸

  • 花期
  • : 7〜10月

  • 撮影月日・場所

  •  2013年8月29日 東京都あきる野市
     中・花、下左・総苞    同  上
     下右・葉裏    同  上

  • 撮影記

  •  カセンソウには何度も出合っているにもかかわらず、よく似たこの花は未撮影だった。
     晩夏の1日、この花の情報がある東京都の谷地田に出かけた。残暑が厳しく、風もない谷間はうだるような暑さだった。
     すぐに花は見つかったが、ここの花は花弁がやや短いようで、何となく花が小振りだ。
     葉を触ると柔らかく、オグルマとの違いを感じる。また葉裏の網状の脈は凸出していないことや、伏毛が多く白く見えることも相違点だ。

    葉裏

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花

総苞