オオバコウモリ(大葉蝙蝠)

Cacalia hastata subsp. orientalis var. ramosa


オオバコウモリ1

  • 科名・属名
  • : キク科 コウモリソウ属
     注.APG分類ではコウモリソウ属は(Parasenecio)

  • 特徴

  •  草丈80〜150cmの多年草。
     ヨブスマソウの変種で、草丈がやや低く、茎もやや細い。
     葉は三角状ほこ形で、長さ約15cm、幅約20cm。先は鋭く尖り、葉柄は上部に翼があるが、茎を抱かない。
     頭花は円錐花序になって多数つき、小花は白色で9〜10個。総苞片は5〜7個、冠毛は白色。

  • 分布・生育地

  •  本州(関東〜中部地方)  深山の林下

  • 花期
  • :   8〜9月

  • 撮影月日・場所

  •  2004年9月4日  長野県上高地
     中 2014年9月23日  新潟県新潟市
     下左・花、下右・葉    同  上

  • 撮影記

  •  夏の終わり、もう人も少なくなった頃と思い、上高地に出かけた。しかし、静けさとはほど遠く、多くの観光客で河童橋周辺は賑っていた。これでも最盛期からはだいぶん減ったとのこと。
     人ごみを離れ遊歩道を歩く。林縁にはトリカブトやアザミの仲間が咲き、花はすっかり秋の花だ。
     そんな林縁で、終わりに近い花をつけたヨブスマソウに似た感じの花に出会った。何となく撮影し、帰って調べるとヨブスマソウの亜種とされ、全体に小さく、葉柄の上部だけに翼があり、茎を抱かないこの花だった。

    葉

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オオバコウモリ2

花