オタカラコウ(雄宝香)

Ligularia fischerii


オタカラコウ1

  • 科名・属名 : キク科 メタカラコウ属

  • 特徴 :
     草丈1〜2mの多年草。
     茎は直立し、ほとんど無毛か、時に上部と花序に黄褐色の軟毛が疎らに生え、葉柄とともにしばしば紫色を帯びる。
     根出葉の葉身は腎心形、長さ30〜35cm、幅35〜40cmの大きな葉をつける。表面は緑色で、縁には鋭い歯牙があり、長い柄がある。茎葉は3個で上部のものは小さい。
     花序は長さ75cmにもなる花茎の先に総状につき、上向きの黄色の頭花を20個以上つけ、後に点頭する。舌状花は5〜9個、花冠は長さ20〜30mm、幅2〜4mm。頭花の柄は長さ1〜9cm。総苞は筒状鐘形、長さ10〜12mm。
     果実(痩果)は円柱形、冠毛は長さ6〜10mm、筒状花の花冠より短く、褐色〜紫褐色を帯びる。

  • 分布・生育地 :
     本州(山形県以南)〜九州 (国外:中国、サハリン、シベリア東部)
     深山の沢沿い、湿地

  • 花期 :   7〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1994年9月4日  熊本県阿蘇
     中上・全体2 2015年8月24日  群馬県赤城山
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花序 1987年8月21日  徳島県剣山
     左下・花 2018年7月19日  長野県栂池
     右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     やや深い山の湿地や湿った草原で群生しているのをよく見かける。
     多きな根出葉をつけ、1〜2m近い花茎に多数の花を咲かせるが、何となくガサツな感じがする。
     この勇壮な花を雄に例え、高さも半分程度で、舌状花が1〜3個のよく似た花をメタカラコウとしている。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
オタカラコウ2

花序

花