オゼミズギク(尾瀬水菊)

Inula ciliaris var. glandulosa


オゼミズギク1

  • 科名・属名 : キク科 オグルマ属

  • 特徴 :
     草丈25〜50cmの多年草。
     根元から出る葉はさじ形で、茎につく葉は基部がやや茎を抱く。真ん中より上につく葉の裏に腺点が多い。
     花は黄色で、茎の先に1個つき、上向きに咲く。
     山地の湿地に生えるミズギクの変種で、葉裏の腺点が多いのが違いである。

  • 分布・生育地 :
     本州(尾瀬、東北地方) (国外:日本固有)
     令温帯の湿原

  • 花期 :   7〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2008年8月3日  福島県尾瀬ヶ原
     中上・全体2 1994年7月31日    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中中・頭花1 2008年8月3日    同  上
     中下・頭花2 2018年7月24日  群馬県尾瀬ヶ原
     左下・総苞、以下全て    同  上

  • 撮影記 :
     標高1400mを超える尾瀬ヶ原、夏でも快適なハイキングと期待すると現実は大違い。朝晩は涼しいものの晴れた真夏の日中は、遮る木立ひとつなく、木道の照り返しなどもあって、熱射病になりかねないほどの暑さだ。
     そんな暑い湿原で、見るからに暑そうな黄色の花を咲かせているのがこの花だ。
     低地〜山地にかけて咲くミズギクの変種で、下田代から温泉小屋にかけての湿原で見ることが多い。
     葉の裏の腺点が多いのが特徴とされているが、尾瀬で見かけるのはこの花なので、いつも確認せずに撮影しているが、きちっと確認する姿勢が必要と--反省--。

  • 茎葉

    茎の上部

    同じ科の仲間の花
オゼミズギク2

頭花1

頭花2

総苞