エゾウスユキソウ(蝦夷薄雪草)

Leontopodium discolor


エゾウスユキソウ

  • 科名・属名
  • : キク科 ウスユキソウ属

  • 特徴

  •  草丈10〜30cmの多年草。
     葉は茎の下部に10枚程度つき、倒披針形や線形で長さ3〜8cm。先がやや尖り、裏面は綿毛がなく緑色。
     花は星形の苞葉に囲まれて5〜22個の頭花がつき、中心部に雌花に囲まれた雄花がある。頭花と頭花が離れる傾向がある。
     別名 レブンウスユキソウ

  • 分布・生育地

  •  北海道(礼文島、ニペソツ山他数ケ所)
     乾いた草地や岩礫地

  • 花期
  • : 6〜8月

  • 撮影月日・場所

  •  1982年6月20日 北海道礼文島
     アップ 1983年7月17日 同上

  • 撮影記

  •  地元でレブンウスユキソウと呼ぶこの花、道東地方にも分布しているが、「花の浮島」と呼ばれる礼文島には数多くあり、レブンアツモリソウが終わる6月中旬頃から咲き始め、7月がピークとなる。
     海霧が薄れ始めた海岸近くの風衝草原、露の衣をまとった花は何とも言えず魅力的だ。
     かっては何の制約も無く見られたものの、最近は群生地に監視小屋ができているとの話も聞く。これだけ人が増えてくると、盗掘だけでなく踏みつけもありやむを得ないが、昔を知るだけに残念な気がする。

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花アップ