リュウキュウツワブキ(琉球石蕗)Farfugium japonicum var. luchuense |
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草丈30〜80cmの多年草。 ツワブキに似るが、根出葉は扇形で、基部はくさび形〜切形になる。 渓流に対応した狭葉形で、渓流に近いものほど基部の幅が狭く、沢から離れるにつれて幅は広くなるなど、変化は多い。 沖縄 山中の沢沿い 2003年12月14日 沖縄県西表島 中 2004年12月11日 同 上 下・葉 2003年12月14日 同 上 ツワブキは本州では海岸の花のイメージであるが、沖縄では海岸と言うよりも山地の植物で、葉が円くなく縁に大きく尖った鋸歯があるのが特徴で、割合普通に見られる。 この葉の形だけで本種とする考え方もあるが、本来は葉の基部がくさび形や菱形の渓流型の形態になったものを指すべきと考える。 そうすると、狭義の本種の分布は限られ、会おうとすれば、コケで滑りやすい沢の上流部、増水時には水没してしまうような岩場などでしか見られない希少種になる。 ただ、同じような場所に生えている花でも基部が心形に近いものも多く、変異は連続的である。 同じ科の仲間の花 |
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