サガミニガナ(相模苦菜)

Ixeris dentata var. sagamiensis


サガミニガナ1

  • 科名・属名
  • : キク科 ニガナ属

  • 特徴

  •  草丈10〜20cmの多年草。
     根生葉は披針形で、長さ5〜12cm、幅1〜1.5cm。先は鋭頭、全縁か少数の鋸歯がある。茎葉は狭披針形〜披針形で、基部に毛状の鋸歯がある。
     頭花は黄色で、径約1cm、小花は6個、総苞は長さ約7mm。
     果実(痩果)は3〜3.2mmで、先は細く嘴となっている。
     ニガナの変種で、全体に小型。

  • 分布・生育地

  •  本州(神奈川県)  渓流沿い

  • 花期
  • : 5〜6月

  • 撮影月日・場所

  •  2014年5月29日  神奈川県相模原市
     中、下左、花・痩果    同  上
     下右、根生葉・茎葉    同  上

  • 撮影記

  •  「神奈川県植物誌」によると、最初神奈川県の相模川の上流部で見つかったニガナにの変種で、全体に小型で渓流沿いに生える。流水からやや離れた場所ではニガナになり、中間形もある。
     紀伊半島の渓流沿いに生えるドロニガナに、生える環境も形態も似ているが、ドロニガナでは小花は10個とのことである。
     5月下旬の暑い日、相模川の上流部の沢沿いを訪れた。
     ほんの僅かの増水で水没する岩場に、小さいニガナが点々生えていた。
     流水際の小さな株だけが本種に当たるとのことなので、流れに落ちないよう気をつけながら水際まで下りて撮影した。

    根出葉

    茎葉

    同じ科の仲間の花
サガミニガナ2

花

痩果