サツママアザミ(薩摩真薊)

Cirsium austrokiushianum


サツママアザミ1

  • 科名・属名
  • : キク科 アザミ属

  • 特徴

  •  草丈50〜120cmの多年草。
     茎は上部で枝分かれする。
     根出葉は花時にも枯れず、狭長楕円形〜長楕円形で、長さ15〜40cm。羽状中裂し、鋭い刺がある。茎葉が上部にもつく。
     頭花は大きく普通上向きに咲くが時に下垂して咲き、紅紫色で径2.5〜3.5cm。総苞片は煉瓦状に並んで開出せず、外片は短い。

  • 分布・生育地

  •  九州  湿原

  • 花期
  • : 9〜11月

  • 撮影月日・場所

  •  2013年10月11日  大分県玖珠郡
     中、左下・花序    同  上
     右下上・総苞、下・葉    同 上

  • 撮影記

  •  九州の湿原に生え、キセルアザミ(マアザミ)によく似ているが、全体が大きい、茎が上部で枝分かれし頭花が2〜3個つき、普通上向きに咲く(下垂する場合もある)、葉が上部にもつく等の違いがある。
     鹿児島県など九州南部では上向きに花を咲かせる標準的な花が多いが、大分県辺りでは下垂するタイプが多いような木がする。
     この花は湿地が広がる大分県の高原で撮影したが、花期的には遅く、ほとんどが枯れかかっていた。

    花

    茎葉

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サツママアザミ2

花序