サワオグルマ(沢小車)

Senecio pierotii


サワオグルマ

  • 科名・属名 : キク科 キオン属
     注.APG分類ではサワオグルマ属、学名(Tephroseris pierotii)

  • 特徴 :
     草丈50〜80cmの多年草。
     茎は太くて柔らかく中空で、葉とともにくも毛がある。
     根出葉はロゼット状で多数つき、狭長楕円形で長さ12〜25cm、幅1.5〜7cm。先は鈍頭、縁には微鋸歯があるかやや全縁。質はやや厚く、初めは密にくも毛があるが後無毛。茎葉は卵状披針形、先は鋭尖頭、基部は茎を抱く。
     頭花は散房状に6〜30個つき、径3.5〜5cm。舌状花は黄色で、長さ1.1〜1.6cm。花柄は3〜8cm。
     果実(痩果)は長さ4mm、無毛。

  • 分布・生育地 :
     本州〜沖縄 (国外:温帯〜亜熱帯域に広く分布)
     日当たりのいい山間の湿地

  • 花期 :   4〜6月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2008年5月11日  新潟県柏崎市
     中上・群落 2019年5月3日  新潟県魚沼市
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花序 2008年5月11日  新潟県柏崎市
     右下・葉    同  上
     左下・花 2016年4月14日  宮崎県児湯郡

  • 撮影記 :
     春、山際の休耕田や湿った土手などで群生しているこの花をよく見かける。
     特に日本海側の地域で大きな群生が多いようだ。中上の写真も新潟県の山間の休耕田で撮影した。
     この時期木々は新緑色で、その明るさに合わせるかのように鮮やかな黄色は、何度出会ってもカメラを向けてしまう。
     同じ頃咲くよく似たオカオグルマと異なり、湿った場所に生え、根出葉も長くて大きく、茎葉もしっかりつき、果実(痩果)に毛がない。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
サワオグルマ群落

花序

花