セイタカハハコグサ(背高母子草)

Gnaphalium lutco-album


セイタカハハコグサ1


  • 科名・属名 : キク科 ハハコグサ属
     注.APG分類ではハハコグサ属の学名(Pseudognaphalium)となり、本種の学名は(P. luteoalbum)

  • 特徴 :
     草丈20〜40(〜60)cmの一年草または越年草。帰化。
     茎は基部で分枝し横に曲がって立ち上がるか、分枝しなしで直立し、全体に綿毛を密生し、灰白色を帯びる。
     葉は互生、基部の葉はへら形〜倒卵形で幅が広い。中部以上の茎葉は斜上し、長楕円形〜線形、長さ2.5〜5cm、幅2〜5mm。先は鋭頭〜鈍頭、基部はやや広くなって半ば茎を抱く。両面に灰白色の毛を密生する。
     頭花は長い柄の先に10個程度が球形に集まってつく。頭花は長さ3.5〜4mm。総苞は鐘形で褐色〜淡褐色を帯び、長さ3〜3.5cm。総苞片は16個程度あり、披針形で先が尖り、膜質。
     果実(痩果)は長さ約0.5mm、褐色を帯び、冠毛は長さ約1.5mm。
     ハハコグサの母種とされる。

  • 分布・生育地 :
     ヨーロッパ原産(本州〜沖縄に帰化) (国外:北アメリカ、オーストラリア、アジア(中〜西部)にも帰化)
     道端、畑

  • 花期 :  4〜6月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2024年5月2日  東京都八王子市1
     中1・全体2    同  上2
     (上、中1は拡大写真あり、写真をクリック)
     中2・花序、中4・総苞、左下・冠毛    同  上1
     右上・茎葉(表)、右中・茎葉(裏)    同  上2
     右下・基部の葉    同  上1

  • 撮影記 :
     日本には戦後沖縄に帰化しているのが見つかり、その後本州(関東地方〜西日本)にかけて見つかっている。
     ハハコグサによく似ていて同一種とする考え方もあるようだが、細い茎葉が斜上してつき、花柄が長く、総苞が褐色を帯びることなどから区別できるとされる。
     この花については前から探していたが見つけることができず、地元の植物をまとめた本の記載からGWに探しに出かけやっと見つけることができた。
     新興住宅地の一角、遊歩道のブロックの間に生えていて道路に座り込んで撮影したが、通りがかりで訝しげな目を向ける方には、「花の撮影です」と何度も断りを入れざるを得なかった。

  • 茎葉(表)

    茎葉(裏)

    基部の葉

    同じ科の仲間の花
セイタカハハコグサ2

花序

頭花

総苞

冠毛