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- 科名・属名 : キク科 タンポポ属
- 特徴 :
草丈(5)10〜45cmの多年草。帰化。
根生葉は倒披針形で、長さ3〜50cm、幅0.5〜8cm。羽状に浅〜深裂するが、裂け方は変化が多い。
頭花は鮮黄色で、径1〜5cm。総苞は長さ1.5〜2cm、総苞外片は大きく反り返り、へりは無毛で先端に角状突起がない。
果実(痩果)は紡錘形で灰褐色〜黄褐色。冠毛は長さ約6mm、冠毛柄は冠毛より長い。
- 分布・生育地 :
帰化(ヨーロッパ原産) (国外:世界中に広く帰化) 空地、道端
- 花期 : 4〜5月がピークも、ほぼ1年中
- 撮影月日・場所 :
上・群落 1997年6月7日 長野県茅野市 中上・全体 1979年4月7日 埼玉県戸田市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花 2018年4月3日 神奈川県川崎市 中下・総苞 1979年4月7日 埼玉県戸田市 左下・痩果、冠毛 2009年5月16日 東京都日野市 右下・葉 2018年4月8日 神奈川県川崎市
- 撮影記 :
都会の道路際や空地を黄色に染めるタンポポは、残念ながらほとんどが帰化種のこの花か、同じ帰化種のアカミタンポポだ。在来種と違って総苞片が垂れ下がるのが特徴である。
これらの帰化種は単為生殖といって、めしべが受精せずに種子を作ることができるうえ、撹乱された土地のアルカリ土壌に合うため、勢力は広がる一方だ。
このため、大きな群落を作って咲くことも多く、林下に広がる黄色の絨毯を見ると、帰化種ながらも感動する。
また、ほぼ年中花が見られ、在来種が花を閉じるような天気や夕方でも、この花は咲いていることが多い。
両者の違いは微妙で、種子の色がこの花は灰褐色、アカミは赤みを帯びるということであるがわかりにくい。
また、在来種との雑種もできやすく、総苞外片が中途半端に開出した花もよく見かける。
写真の総苞も、総苞片が完全に反りかえらず、縁にやや毛があるので雑種の範疇に入るのではと思われる。
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