シコクアザミ(四国薊)

Cirsium nipponicum var. shikokianum


シコクアザミ

  • 科名・属名
  • : キク科 アザミ属

  • 特徴

  •  草丈1.5〜2mの多年草。
     ナンブアザミの変種で、根出葉は花時には枯れ、茎葉は披針状楕円形で長さ20〜30cm。羽状中裂するか欠刻状の鋸歯縁。基部は茎を抱かない。
     頭花はやや総状に多数横向きか点頭し、紅紫色でヨシノアザミよりやや大きい。総苞は鐘形で径1.5〜2cm、総苞片はやや長く先端は刺針となって尖り反曲する。クモ毛はあるものとないものがある。

  • 分布・生育地

  •  四国  山野

  • 花期
  • : 9〜11月

  • 撮影月日・場所

  •  2011年9月18日 徳島県名西郡
     中・花、下・葉   同 上

  • 撮影記

  •  ナンブアザミの変種で、同じ変種のヨシノアザミより頭花が少し大きいのが異なるとされている。
     四国では最も普通にあるのがこのアザミとされているが、「高知県植物誌」では頭花の大きさは連続的でヨシノアザミの変異の範囲内として全てヨシノアザミとしている。
     アザミはそうでなくともよく似ている上、葉が羽状に裂けるものも全縁に近い鋸歯縁のものも同じ種の変異の範囲とあってはお手上げである。また雑種もできやすくよけいにこんがらがってくる。
     区別が難しいので敬遠してきたアザミ類であるが、なかなか積極的に写そうという気にならない。

    同じ科の仲間の花
花

葉