タンザワヒゴタイ(丹沢平江帯)

Saussurea hisauchii


タンザワヒゴタイ

  • 科名・属名
  • : キク科 トウヒレン属

  • 特徴

  •  草丈50〜80cmの多年草。
     茎は直立し、上部でやや分枝する。
     葉は卵形〜三角状卵形で、縁には鋸歯がある。質は薄く、葉柄は茎に沿下して翼となるが、翼にならないものもある。
     頭花はまばらな散房状〜円錐状につき2〜20個つき、花冠は淡紅紫色。総苞は細い筒形で、長さ12〜14mm、幅5〜7mm。総苞片は4〜5列、クモ毛があり、外片は三角形で反曲せずに直立し、先は鋭頭であるが尾状にならない。
     この花はヤハズヒゴタイの変種とする考え方もあるが、別種としている「神奈川県植物誌2001」の考え方に従った。

  • 分布・生育地

  •  本州(神奈川、静岡県、伊豆諸島)
     ブナ帯の岩場、草地

  • 花期
  • : 8〜9月

  • 撮影月日・場所

  •  2010年9月18日 神奈川県箱根
     中・総苞   同 上
     下、茎・葉   同 上

  • 撮影記

  •  神奈川県の丹沢や箱根にはこの地に名が付くトウヒレンの仲間が2種類知られている。
     これらの花の観察にはちょうどいいだろうと、9月中旬、箱根のある山を訪れた。
     山道を行くと蕾のトウヒレンが現われた。茎を見ると翼はなく、総苞片が開出している。キントキヒゴタイだ。
     そのうち開花している花も見られたが、全てキントキだ。もうひとつのこの花は見当たらない。少しあせり始めた。
     登り続け、ブナの混じる岩場地帯に入ると、またトウヒレン。見ると総苞片は開出していない。茎にもわずかに翼がある。間違いなくこの花だ。
     久しぶりの出会いに、茎の翼や総苞片など、じっくり時間をかけて撮影した。

    同じ科の仲間の花
総苞

茎・葉