キントキヒゴタイ(金時平江帯)

Saussurea sawadae


キントキヒゴタイ1

  • 科名・属名
  • : キク科 トウヒレン属

  • 特徴

  •  草丈30〜90cmの多年草。
     根出葉は花時には枯れ、葉は卵形で、長さ9〜11cm。先は短く尖り、縁はしばしば湾入する。葉柄は6〜11cm。翼があって茎に沿下する。
     頭花は枝先に2〜3個つき、径約2cm。総苞は鐘形で、長さ13〜15mm。総苞片は7〜8列で、外片は斜上または開出する。
     別名 センゴクヒゴタイ

  • 分布・生育地

  •  本州(神奈川、静岡県)  山地の草原

  • 花期
  • : 9〜10月

  • 撮影月日・場所

  •  1996年10月6日 神奈川県足柄上郡
     中 2010年9月18日 神奈川県箱根
     下左・総苞、下右・葉   同 上

  • 撮影記

  •  箱根の金時山を和名に付けられているヒゴタイで、原産地の金時山では上部にタンザワヒゴタイが、それより低い場所にこの花が見られる。この花は総苞片が開出するのが特徴で、総苞を見れば同定はできる。
     キントキ(金時)と付いているからといって箱根の特産種ではなく、初めて出会ったのは丹沢山塊のある山の草原だった。
     その山は、秋の草原の原点と言ってもいいような場所で、ススキの広がる中に草原で見られる秋の花がほとんど揃い、あっという間に何本もフィルムを消費した。
     この花はそんなススキの根元に、ノコンギクなどとともに点在していた。最近は訪れていないが、今でもあの風景は健在だろうか。

    葉

    同じ科の仲間の花
キントキヒゴタイ2

総苞