テイショウソウ(禎祥草)

Ainsliaea cordifolia


テイショウソウ1

  • 科名・属名
  • : キク科 モミジハグマ属

  • 特徴

  •  草丈30〜60cmの多年草。
     葉は茎の下部に4〜7個集まってつき、卵状ほこ形、大きいものは長さ16cmになる。先は鈍頭、基部は深い心形、縁には大きな鋸歯がまばらにあり、表面は暗紫色を帯び、白い帯状の模様のあることが多い。葉柄は褐紫色で、初めは軟毛に被われる。
     頭花は総状花序になって多数つき、3個の小花からなり、花冠は白色で、長さ1.5〜1.9cm。総苞は筒状、長さ1.1〜1.4cm。
     果実(痩果)は無毛で、冠毛は長さ9〜11mm。

  • 分布・生育地

  •  本州(千葉県〜近畿地方南部)、四国
     山地の木陰

  • 花期
  • :  9〜11月

  • 撮影月日・場所

  •  2003年10月19日  静岡県静岡市
     中 1998年10月11日  千葉県夷隅郡
     下・花    同  上

  • 撮影記

  •  伊豆半島の林下で葉は何度か見ていたが、花を見たのはずっと後のことだった。
     花はオクモミジハグマに似ているが、葉の形が違う。
     この花の北限となる千葉県の林下で初めて花を撮影したが、図鑑の記述にある葉の白い模様がなかった。
     何となく不満足で、以前きれいな文様のある葉を見ていた静岡県の山へわざわざ花の時期に撮影に行った。

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テイショウソウ2

花