トゲアザミ(刺薊)

Cirsium japonicum var. horridum


トゲアザミ

  • 科名・属名
  • : キク科 アザミ属

  • 特徴

  •  草丈20〜40cmの多年草。
     ノアザミの変種で、茎は直立し密に毛がある。
     根出葉は花時にも枯れず、茎葉はやや密につき、倒卵状長楕円形で羽状中裂する。裂片の刺は多くて5〜7mmと長い。
     頭花は上向きにつき、紅紫色で径3〜4cm。総苞は鐘形で、総苞片の先は刺状になって長く尖る。

  • 分布・生育地

  •  四国  山地の草地

  • 花期
  • : 5〜8月

  • 撮影月日・場所

  •  1987年8月21日 徳島県剣山
     下・花 2005年8月6日 高知県寒風山

  • 撮影記

  •  夏はアルプスの高山植物か北海道とお決まりの撮影行であったが、大阪に転勤した年、わざわざ遠くに行くこともないかと四国の山に出かけることにした。
     まず最初は剣山、今でこそ「天蓋の花」で一躍有名になり登山客も多いが、当時はキレンゲショウマを撮影していて誰も来なかった。
     山頂は草原状で、コモノギクなどに初めて出会い大満足だった。
     この花は名のとおり鋭い刺を全体に纏い、触られることを拒否しているかのようだった。

    同じ科の仲間の花
花