ツルギカンギク(剣寒菊)

Chrysanthemum indicum var. tsurugisanense


ツルギカンギク1

  • 科名・属名 : キク科 キク属

  • 特徴 :
     草丈25〜60cmの多年草。
     茎は叢生し、下部は倒れ、先は立ち上がる。
     葉は互生し、2回羽状に中裂し、長さ3〜5cm、幅2.5〜4cm。裂片は長楕円状披針形で先は尖る。
     頭花は散房花序につき、径1.1〜1.3cm、舌状花は黄色。総苞片は3列、総苞外片は内片より短く、卵形で縁は黒褐色、膜質でほとんど無毛。

  • 分布・生育地 :
     四国(剣山) (国外:日本固有)
     山地の石灰岩地

  • 花期 :   9〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     2015年9月24日  徳島県剣山
     中、以下全て    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     平地や山裾の日当たりのいい場所に生えるシマカンギクの変種で、葉が2回羽状中裂し、裂片の先が尖るのが特徴である。
     四国剣山の高地の石灰岩地帯だけに生えるこの菊、9月〜10月に訪れればまず間違いなく見られると思っていたが、この時期山は他に見るものもないだろうと後回しにしていた。
     ところが、このごろ鹿の食害が酷く、簡単に撮れる場所にはなくなっているとの話を聞き、これはまずいと訪れることにした。
     しかし、別の場所を回ってから訪れたため午後遅い時間となり、光線状態は悪いうえ、聞いていたとおり花の残っている場所は足場も悪く、撮影に苦労した。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
ツルギカンギク2

花

総苞