ツシマノアザミ(対馬野薊)

Cirsium tsushimense


ツシマノアザミ

  • 科名・属名
  • : キク科 アザミ属

  • 特徴

  •  草丈20〜130cmの多年草。
     茎は直立またはやや斜上し、基部から上でよく分枝する。
     根出葉は花時にも残り、長卵形〜倒卵形で長さ25〜45cm。羽状中裂して約7対の羽片があり、鋭い刺がある。
     両全性で頭花は数個が散房花序となって直立してつき、紅紫色で小花は長さ17〜22mm。総苞は径8〜15mm、総苞片は8〜9列、圧着して薄いクモ毛があるか無毛。総苞外片は狭卵形で、腺体はあるがあまり粘らない。

  • 分布・生育地

  •  九州(対馬)  山野

  • 花期
  • : 6〜8月

  • 撮影月日・場所

  •  2006年7月30日  長崎県対馬
     中・総苞、下・葉    同 上

  • 撮影記

  •  長崎県の対馬の花について記した本に、「カラノザミ」というアザミが載せられていた。
     7月に対馬に出かけた際、草地でそれらしきアザミを撮影したが、ノアザミとハッキリした区別がつけられなかった。
     2013年、門田先生が「日本のアザミ」を整理して発表され、その中に対馬のノアザミをツシマアザミ(新称)とされていた。
     それによると、「両全性で,根が紡錘状に肥厚する、頭花が小型で複数が散房状花序につく(そのため苞葉が目立つ)、腺体が白色で退化的で,総苞があまり粘らない」ことなどがノアザミとの違いとされていた。
     よくわからない点も多いが、これに沿って「ツシマアザミ」としてアップする。

    同じ科の仲間の花
頭花

葉