ウサギギク(兎菊)

Arnica unalaschcensis var. tschonoskyi


ウサギギク

  • 科名・属名
  • : キク科 ウサギギク属

  • 特徴

  •  草丈15〜35cmの多年草。
     全体に縮れた毛を密生する。
     葉は下部のものはタイセイシ、さじ形で長さ6〜12cm、幅2〜3cm。鈍頭で縁に小さな鋸歯がある。茎葉は少なく、互生し卵状披針形。
     頭花は茎頂に1個つき、径4〜6cm。黄色の筒状花のみからなり、花冠の筒状部に毛が散生する。

  • 分布・生育地

  •  北海道〜本州(中北部) 高山の礫地、草地

  • 花期
  • : 7〜8月

  • 撮影月日・場所

  •  1996年9月7日 長野県白馬岳
     下 1983年8月20日  同 上
     下は拡大写真あり、写真をクリック

  • 撮影記

  •  この花を見てどこがウサギかというと、根元付近の長楕円形の毛深い葉を兎の耳に見立てたということらしいが、かなり無理があるように思える。
     ただ、草丈の割には大きなヒマワリのような花をつけ、高山植物の華やかさを感じさせる。
     中部以北では、この花とエゾウサギギクが混生し、見た目だけでは分からないだけに同定しづらいが、白馬岳では本種だけとされている。

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