ウスユキトウヒレン(薄雪唐飛廉)

Saussurea yanagisawae


ウスユキトウヒレン1

  • 科名・属名
  • : キク科 トウヒレン属

  • 特徴

  •  草丈5〜15cmの多年草。
     根生葉は、卵形〜長楕円状披心形〜披針形と変異が多く、長さ3〜8cm、幅1.5〜2.5cm。質は厚く、全体にくも毛と縮毛が多いが、生長すると薄くなる。
     頭花は密な散房状に4〜8個つき、全て帯紫色の筒状花からなる。総苞は筒状鐘形で、長さ、幅とも11〜12mm。総苞片は4列で、外片は内片とほぼ同長か少し短く、先は長く尖る。

  • 分布・生育地

  •  北海道  高山の砂礫地、草地

  • 花期
  • : 7〜9月

  • 撮影月日・場所

  •  1980年7月27日 北海道大雪山
     中 1992年8月23日   同 上
     下・花   同 上

  • 撮影記

  •  大雪山はいくつかの山からなる山塊の総称で、山と山の間には礫地が広がり、多くの高山植物が見られる。
     目を奪われるような黄色やピンク、白の花の中で、砂礫地にへばりつくように葉を広げ、紫色を帯びた地味な花を咲かせているのがこの花だ。
     よく見ると葉の形や毛の生え方などに様々な変異があり、ホソバエゾヒゴタイ、タカネキタアザミなどいくつかの品種が知られているが、中間型も多く同定は容易ではない。

    同じ科の仲間の花
ウスユキトウヒレン2

花