ワタムキアザミ(綿向薊)

Cirsium tashiroi


ワタムキアザミ1

  • 科名・属名
  • : キク科 アザミ属

  • 特徴

  •  草丈30〜50(〜100)cmの多年草。
     茎は細く、毛がある。
     根出葉は花時にも枯れず、長楕円形で長さ15〜30cm。根出葉は葉柄に沿下し、質は薄く、縁は欠刻状〜羽状深裂する。茎葉はやや茎を抱く。
     頭花は少なく長い枝の先に点頭し、径1〜2cm。総苞は鐘形で長さ1.5〜1.7cm、幅約1cm、総苞片は6列で開出〜反り返り、先に刺針がある。

  • 分布・生育地

  •  本州(滋賀県東部〜静岡県西部)
     山地林下

  • 花期
  • : 9〜10月

  • 撮影月日・場所

  •  2011年10月18日 静岡県浜松市
     中、下左・花、下右・葉   同 上

  • 撮影記

  •  滋賀県に特産のアザミ類を撮影に行った際、この花の和名の基になっている綿向山に出かけようとしたが果たせなかった。
     故郷の静岡県西部でも見た記憶があったので、10月中旬撮影に出かけた。
     低地で咲いているアザミはアズマヤマアザミばかり、もっと標高の高いところではと山道を登る。
     すると、尾根筋を走る林道の脇で背の低いアザミが目に入った。
     確認すると、根出葉が広がり、点頭する頭花の総苞片は開出しこの花だあることが確認できた。
     50cm以下の高さのものが多かったが、沢沿いの株は1m近く、花も比較的多くついていた。

    葉

    同じ科の仲間の花
ワタムキアザミ2

花