ヤマタバコ(山煙草)

Ligularia angusta


ヤマタバコ1

  • 科名・属名
  • : キク科 メタカラコウ属

  • 特徴

  •  草丈1〜1.3mの多年草。
     茎は細長く、叢生する。
     根出葉は直立し、卵状長楕円形で長さ17〜30cm、幅13〜19cm。15〜35cmの長い葉柄があり、先は円く、両面緑白色で縁には微鋸歯があり、基部は切形で葉柄にくさび形に流れる。茎葉は3個。
     花は長さ30cmの花序となり、黄色の花を多数つける。舌状花は3個(まれに4〜5個)、長さ約17mm。総苞片は合生して筒状になる。

  • 分布・生育地

  •  本州(関東〜中部地方)  山地の草原

  • 花期
  • : 5〜6月

  • 撮影月日・場所

  •  2004年6月19日 長野県北佐久郡
     中 1996年6月15日 栃木県桐生市
     下 2004年6月19日 長野県北佐久郡

  • 撮影記

  •  根元につく大きな葉をタバコの葉に例え和名がつけられているが、以前は時々見かけたタバコ畑も最近はあまり見なくなったので、タバコの葉に似ているといわれても、ピンとこない人が増えてきているのではないか。
     ただナス科のタバコと異なり花は特徴的なキク科で、メタカラコウと感じが似ている。
     しかしこの花、大きいものは1.5m近くなるうえ、茎が柔らかいのか真っ直ぐに立った花は少なく、多くの花がだらしなく斜上するか、曲がって伸びていることが多い。
     比較的分布の限られた花であるが、長野県のこの地では、沢沿いや疎林下のあちこちにこの花が見られた。

    同じ科の仲間の花
ヤマタバコ2

花