ヤマザトタンポポ(山里蒲公英)

Taraxacum arakii


ヤマザトタンポポ

  • 科名・属名
  • : キク科 タンポポ属

  • 特徴

  •  草丈15〜25cmの多年草。
     根出葉は倒披針形で、長さ15〜25cm、幅2〜5cm。中裂〜深裂する。
     頭花は黄色で、径3〜4cm。総苞は花時には1.5〜2cm、総苞外片は、内片の1/2の長さとなり、卵形から卵状長楕円形で、縁は透明膜質で上部が紅色を帯びる。角状突起は小さいものから大きいものまである。

  • 分布・生育地

  •  本州(近畿地方以西)、四国
     山手の道端、林縁

  • 花期
  • : 4〜5月

  • 撮影月日・場所

  •  2009年4月5日 兵庫県豊岡市
     中・総苞   同 上
     下・葉   同 上

  • 撮影記

  •  4月初めサンインネコノメを撮影に兵庫県北部に出かけた。
     予定通りに出会え満足しての帰り道、駅まで数kmの道を歩いて帰ることにした。期待は中国地方にある在来種のタンポポだった。
     道路端や土手のタンポポを見つけると、総苞片をチェックしながら歩いたが、セイヨウタンポポばかりでがっかりさせられるばかりだった。
     2kmも歩いたろうか、猪除けの柵に囲まれた畑の先の堤防にタンポポの花が見えた。またセイヨウかと思いつつ近づくと、花は大きく濃黄色で、総苞片は圧着し縁がやや赤みを帯びている。持参し検索表を見るとこの花のようだ。
     畑で作業していた農家の方に断り、じっくり撮影した。農家の方も何があるのかとやってきたので、タンポポの説明をするとともに、しばらく花談義に時間を費やした。

    同じ科の仲間の花
総苞

葉