|
- 科名・属名 : ユキノシタ科 ネコノメソウ属
- 特徴 :
草丈5〜20cmの多年草。
根出葉は花時も残り、円形で長さ、幅とも1.5〜3cm。茎は赤みを帯び、時に1対の葉を対生する。
花弁はなく、苞は上部のものは鮮黄色。萼裂片は4個で直立し淡橙色〜淡茶褐色。雄しべは8個で萼片より長い。葯は濃橙色で、裂開後は暗赤褐色。
ホクリクネコノメの品種で、萼裂片の色が薄茶色であることが異なる。
- 分布・生育地 :
本州(京都〜島根県の日本海側) (国外:日本固有) 山地の谷沿いの湿った所
- 花期 : 3〜4月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2009年4月5日 兵庫県豊岡市 中・全体2、以下全て 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
早春の花がピークを過ぎると、ネコノメソウ属の出番だ。最近、この仲間が次々と分けられ、そのいずれもが地域性の種とあっては、撮影も容易ではない。
4月のある日、名前のように山陰地方を中心に分布するこの花を撮影するため夜行バス、電車、タクシーを乗り継ぎ現地へ。沿線では満開だった桜も、山あいの渓谷ではまだ咲き始めたばかり。
谷沿いの道を進むと、ほどなくこの花が現れた。ホクリクネコノメの品種で、萼裂片が薄茶色であることが淡緑色の母種との違いである。
残雪が溶けたばかりの湿った斜面、黄色の明るい萼片は花びらでも撒いたかのようによく目立った。
日当たりの良い暖かな斜面では、ギフチョウの舞う姿も見られた。
同じ科の仲間の花
|