ヤナギノギク(柳野菊)

Aster hispidus var. leptocladus


ヤナギノギク1

  • 科名・属名
  • : キク科 シオン属

  • 特徴

  •  草丈30〜80cmの2年草。
     茎は細く、多数分枝し、時には斜めに倒れる。
     葉は線形で、長さ3〜5cm、幅1.5〜3mmと細くて無毛。
     頭花は、淡紫色〜淡青紫色で、径2.5〜3cm。総苞片は2列、線状披針形でほぼ同長。
     筒状花の冠毛は1〜2.5mmと基本種のヤマジノギクより短い。

  • 分布・生育地

  •  本州(静岡、愛知県)、四国(高知県)
     蛇紋岩地

  • 花期
  • : 10〜11月

  • 撮影月日・場所

  •  2013年10月20日  高知県高知市
     中 1989年10月22日  高知県土佐郡
     中下・花 2013年10月20日 高知県高知市
     下左・総苞    同  上
     下右・葉    同  上

  • 撮影記

  •  低木はまばらに生えているものの、多くは赤茶けた地肌がむき出になり、蛇紋岩地特有の光景が広がっていた。
     草も少なく歩き易い斜面を上り下りすると、あるのかどうか分からないくらい細い葉のついた、花だけが目立つ淡紫色の野菊が咲いていた。
     四国の高知県(中部地方の一部にも知られる)の蛇紋岩地にだけに生えるこの花だ。茎が細くよく分枝して花を咲かせるので、重さに耐えかねて倒れている株も多い。もう少し格好いい株はないかと探すが、なかなかイメージに合う株はない。
     帰りにもう一ヶ所寄った別の蛇紋岩地で、岩場から垂れ下がって咲いているのを見つけ、やっとこの花らしい写真を撮影できた。
     その後、愛知県の蛇紋岩地でもこの花を見かけたが、だらしなく立ち上がって咲く株ばかりだった。

    葉

    同じ科の仲間の花
ヤナギノギク2

花

総苞