エゾノヨモギギク(蝦夷の蓬菊)

Tanacetum vulgare var. boreale


エゾノヨモギギク1

  • 科名・属名
  • : キク科 ヨモギギク属

  • 特徴

  •  草丈60〜70cmの多年草。
     茎は叢生し、葉や花柄とともに蜘蛛毛がある。
     葉は長楕円形で、長さ15〜25cm、幅7〜11cm。2回羽状深裂し、裂片は披針形で鋸歯がある。
     頭花は散房花序に密につき、黄色で径約1cm。2つの筒状花の雌花は頭花の縁に1列つき、両性化は多数ある。

  • 分布・生育地

  •  北海道(東部、北部)  海岸

  • 花期
  • :  7〜9月

  • 撮影月日・場所

  •  1992年8月8日  北海道知床半島
     中 2014年7月11日    同  上
     左下・花 1992年8月8日  北海道知床半島
     右下・葉 2014年7月11日    同  上

  • 撮影記

  •  まだ「世界遺産」に登録される前だったが、8月の知床半島は観光客が多かった。知床5湖もオシンコシンの滝も観光客が一杯だった。
     そんな喧騒を逃れ岩山を登る。急な階段を登っていくとモイワシャジンが花をつけている。あたりはヨモギ類の花が咲き、秋の近いことを感じさせる。
     登っていくとこの花が黄色の花を咲かせていた。蓬に似た特徴ある裂けた葉は、知床半島でも利尻島でも見ていたが、花を見るのは今回が初めてだった。
     全体的に地味な雰囲気の植物であるが、黄色の頭花は思いのほか目立った。

    葉

    同じ科の仲間の花
エゾノヨモギギク2

花