ユウガギク(柚香菊)

Kalimeris pinnatifida


ユウガギク1

  • 科名・属名 : キク科 ヨメナ属
     注.APG分類ではシオン属、学名(Aster iinumae)

  • 特徴 :
     草丈40〜100cmの多年草。
     地下茎を伸ばして増え、茎はよく分枝する。
     葉は互生し、葉身は卵状長楕円形〜長楕円形、長さ7〜8cm、幅3〜4cm。質は薄く、浅裂するか羽状中裂し、両面に短毛がある。
     頭花は緩やかな散房状につき、径2.5〜3.5cm、舌状花は白色でやや青紫色を帯びる。総苞は長さ4.5〜5mm、総苞片は3列で線形で鈍頭、長さ1.5〜2.5mm、疎らに短毛がある。
     果実(痩果)は扁平で倒卵形、長さ約2.5mm、腺毛と剛毛がある。冠毛は長さ0約.25mmとごく短い。

  • 分布・生育地 :
     本州(近畿地方以北) (国外:日本固有)
     山地の湿った草地、道端

  • 花期 :   8〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1993年9月12日  静岡県富士宮市
     中上・全体2 2005年10月9日  長野県上伊那郡
     中中・全体3(群落) 2017年10月9日  福島県双葉郡
     (上、中上、中中は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花 2017年9月8日  東京都八王子市
     左下・総苞 2010年10月23日  長野県上伊那郡
     右下・葉 2017年9月8日  東京都八王子市

  • 撮影記 :
     秋、野山の道端には多くの野菊の仲間が咲く。しかし、そのどれもがよく似ていて区別しにくい。ちょうど春のスミレのように。
     ただ、野菊の方が総苞片や葉など、スミレ類より違いが明確で雑種も少なく、また、地域によって棲み分けもあるのでわかりやすい。
     この花は近畿地方以北に分布し、西日本に分布の中心があるオオユウガギクと区別され、葉が薄く中裂するのが特徴である。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
ユウガギク2

ユウガギク3(群落)

花

総苞