|
- 科名・属名 : キキョウ科 ツルニンジン属
- 特徴 :
つる草の多年草。
全体に白毛が多く、葉の裏には白毛を密生する。
ツルニンジン(ジイソブ)に似ているが、全体に小振りで、塊根は短く球形。
葉は2型あり、主軸の葉は互生、葉身は卵形、長さ0.6〜2cm。側枝の葉は3〜4個が集まり時に偽輪生になり、葉身は披針形〜広披針形〜卵形、長さ2〜5cm。葉裏は粉白色で白毛が密生する。
花冠は紫色または淡紫色で小さく、萼裂片も1〜1.5cmと短い。
花が白いものもあり、
●ミドリバアソブ(f. viridiflora)(右下の写真)という。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:朝鮮、中国(東北部)、ウスリー、アムール 山地の林縁や原野
- 花期 : 8〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 1993年8月21日 茨城県水海道市 中・全体2 2017年9月13日 熊本県阿蘇 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花 同 上 右下・ミドリバアソブ 1993年8月21日 茨城県水海道市
- 撮影記 :
和名は、花冠の斑点を老婆のそばかす(木曽地方の方言でソブという)に見立てたものである。
ツルニンジン(ジイソブ)によく似ているが、塊根の形が小形で先が細くならず、葉裏が有毛、萼裂片が短い、花冠は紫色などの点が異なる。
ツルニンジンはよく見かけるものの、本種を見かけることは少ない。
山地の林縁などに咲くイメージが強いが、この写真は別の花を探しに出かけた茨城県のある湿地で偶然出会ったもので、白花(ミドリバアソブ)もあり、嬉しさ2倍だった。
同じ科の仲間の花
|