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- 科名・属名 :
キキョウ科 ツリガネニンジン属
- 特徴 :
草丈60〜100cmの多年草。
茎は開出する毛があるものから無毛なものまで幅がある。
茎葉は普通輪生(時に対生または互生)し、卵状楕円形で長さ5〜8cm。先は尖り、基部はくさび形、縁には鋸歯がある。葉柄はごく短いかない。
花は花序の側枝が横に長く張り出し、まばらな円錐状になる。花冠は鐘形で先はやや広がり浅く5裂し、淡紫色〜白色、径1.5〜2cm。萼裂片は披針形で長さ4〜8mm。花柱は花冠と同長かやや突き出る。萼裂片は披針形で全縁。
果実(刮ハ)は側壁の肋間で裂開する。
- 分布・生育地 :
本州 (国外:朝鮮、中国(東北部) 山地のやや乾いた斜面
- 花期 : 8〜9月
- 撮影月日・場所 :
全体1 2001年8月25日 東京県高尾山 中上・全体2 2016年7月31日 広島県東広島市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花、下左・萼、下右・葉 同 上
- 撮影記 :
ツリガネニンジンに似ているが、萼裂片が披針形で全縁であることが、線形で小さな鋸歯のあるツリガネニンジンとは異なる。
また、葉は普通輪生し、やや薄いことも他種との区別点である。
古い図鑑では本州(中北部)に生育するとされているが、広島県でも見つかっていて、中上以下の写真は広島県で撮影したものである。
山地の林縁や開けた斜面などに生育していることが多いが、株が大きいため、好天の日はバックに当たる陽の光が邪魔でなかなかいい写真が撮れない。
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