マルバミゾカクシ(丸葉溝隠)Lobelia zeylanica |
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草丈20〜90cmの多年草。 茎は匍匐、上部は斜上し、下部はしばしば根を下ろす。 葉は卵形〜広卵形で、長さ1〜6cm、幅1〜3.5cm。基部は心脚か切形、縁は全縁か波状の距歯縁となる。 花は葉腋から伸びる花柄の先につき、花冠は5裂し、淡青紫色で、長さ5〜9mm。萼裂片は披針形〜長楕円状三角形、開出毛がある。 果実(室果)は倒円錐形〜長楕円状卵形、長さ3〜7mm、幅2〜4mm。 沖縄(与那国島) 低地の自然林の湿った林床や水田の畦 2010年10月15日 沖縄県与那国島 中、下左上・花 同 上 左下・果実 2014年3月24日 同 上 下右・葉 同 上 元水田だったという湿地から流れ出る小川の泥地に丸い葉が広がっていた。よく見ると葉腋から伸びた花柄の先に、淡青紫色の小さな花が咲いているのが目に入った。 ミゾカクシに似た花をイメージしていただけに、花の形も特徴的な萼片も何か別の科の花のような感じがした。 日本では与那国島だけに知られるキキョウ科の小さな花、以前訪れた時もこの花を探して水田の畦などを見て回ったが見つけきらなかった。その時知り合った さんの情報を頼りに、三度この島を訪れることになったのだ。 さすがに日本最西端の島は遠い。この花だけではなかなか訪れる気にはなれないが、他にもヨナクニノシランなど、新しく知られた花も見られるかもしれないという期待もあった。 今回は短い滞在であったが、目的の花に出会えて充実した花見になった。 同じ科の仲間の花 |
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