シマホタルブクロ(島蛍袋)

Campanula punctata var. microdonta


シマホタルブクロ1

  • 科名・属名 : キキョウ科 ホタルブクロ属
     注.APG分類では、学名(C. microdonta)

  • 特徴 :
     草丈30〜100cmの多年草。
     根茎は細く、匍匐する。
     茎は直立し、全体に無毛。
     葉は互生、葉身は卵形〜広卵形、長さ4〜7cm。下部の葉柄は長い葉柄があり、葉柄には翼がない。上部の茎葉は葉柄が短いか無柄。
     花は径2〜3cm、白色、斑点がほとんどない。萼片は狭三角状卵形、長さ約5mm。
     全体に毛が少なく、花冠は小さく3cm程度であるが、数は多数つく。色も白色で、斑点がほとんどないなどの違いがある。

  • 分布・生育地 :
     本州(伊豆諸島) (国外:日本固有)
     海岸近くの草地や礫地、道端

  • 花期 :   6〜7月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2000年7月27日  東京都八丈島
     中上・全体2 2003年7月20日    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中中・花序 2019年6月30日  東京都神津島
     中下・花    同  上
     左下・萼 2019年7月2日    同  上
     右上、右下・葉 2019年6月30日    同  上

  • 撮影記 :
     最初、東京都の伊豆諸島で見つけられたことから、この和名が付けられている。
     以前はホタルブクロの変種で、本州の関東地方の太平洋岸にも分布するとされていたが、最近の研究では伊豆諸島の固有種とされている。
     ホタルブクロとの違いは、花が小さく白色、葉が卵形でほとんど無毛であることや、自家和合性で自植でも繁殖するなどの違いがある。
     伊豆諸島では道路際の法面などで割合によく見られ、花は小さいが割合に密につき、賑やかな感じがする。

  • 葉(表)

    葉(裏)

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シマホタルブクロ2