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- 科名・属名 :
キキョウ科 ツリガネニンジン属
- 特徴 :
草丈60〜100cmの多年草。
茎は直立し、紫色を帯び、毛はない。
葉は互生し、楕円形〜長楕円形で長さ3〜6cm。やや厚く、鋸歯があり、基部は心形にならない。
花は茎の先にやや穂状につき、花冠は漏斗状鐘形で淡紫色〜淡青紫色、長さ1〜1.5cm。花柱はやや突出する。
- 分布・生育地 :
本州(愛知県、中国地方) (国外:朝鮮、中国(東北部)) 湿地
- 花期 : 7〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2006年8月13日 広島県1 中上・全体2 2015年8月29日 広島県2 中下・全体3 2016年7月31日 広島県2 (上、中上、中下は拡大写真あり、写真をクリック) 下左・花 2016年7月31日 同 上 下右・葉 2015年8月29日 同 上
- 撮影記 :
名前の通り谷地(山の湿地)に生えるツリガネニンジンの仲間で、中国地方と東海地方にごく稀に生育しているが、東海地方では絶滅した様子である。
花仲間の案内でこんな希産植物に会いに出かけたのは広島県の小さな湿地。地元の人でなければわからないような場所、鉄条網で囲まれた湿地にひっそりと咲いていた。
念願の花との出会いに息を詰めて撮影したが、思ったより草丈が高いうえに花の重みで倒れている株も多かった。
ここは貧栄養の湿地らしく、ミミカキグサの仲間やサギソウなどもあちこちに見られた。
初めての出会いから9年後、今度は保護地でもない湿地で久し振りにこの花に出会った。
同行者の話では、今日本で全くの自生状態で残っているのは、多分ここだけだろうとのことだった。
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