キツネノメマゴ(狐のめ孫)

Jusiticia hayatae


キツネノメマゴ1


  • 科名・属名 : キツネノマゴ科 キツネノマゴ属

  • 特徴 :
     草丈10〜30cmの1年草。
     茎はよく分枝して散開または平伏し、よく節から根を出す。
     葉は対生、葉身は卵形〜卵円形、長さ8〜10mm、幅4〜8mm。先は円く、基部は鋭形、縁は全縁〜波状縁。質はやや革質で厚く、表面は光沢があり、主脈とおもな側脈が裏面に隆起する。葉柄は長さ1〜2mm。
     花は茎の先に穂状花序に密につける。苞は広倒披針形。花冠はやや小型で、淡紅紫色でキツネノマゴよりやや濃色。
     果実(刮ハ)は長さ3〜4mm。種子は卵円形で2個。
     白い花をつけるものがあり、
     ●
    シロバナキツネノメマゴ(仮称)(学名未定)(左下の写真)とした。

  • 分布・生育地 :
     沖縄(石垣島・与那国島) (国外:台湾(恒春半島・蘭嶼・澎湖諸島)
     海岸近くの草地、路傍

  • 花期 :  1年中?(ピークは春〜夏)

  • 撮影月日・場所 :
    上・全体1 2005年4月22日  沖縄県石垣島
    中上・全体2 2004年3月24日    同  上
    中中・全体3     同  上
    (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
    中下・花    同  上
    左下・シロバナ 2005年12月2日  沖縄県与那国島
    (左下は拡大写真あり、写真をクリック)
    右下・葉 2004年3月24日  沖縄県石垣島

  • 撮影記 :
     南方の海岸近くの草地などに生える草丈が低くて葉が丸くて小さく厚いこの花を、キツネノヒマゴとしている場合が多く、私も最初はそう思っていた。
     しかし、「琉球植物誌」や「琉球弧の植物」などの記述や写真を見ると、どうもこの花がヒマゴではなくてメマゴではないかと思うようになってきた。
     キツネノヒマゴはやや内陸部の林下や路傍などに生え、葉もやや長めで薄い花のようであるが、同定に自信はない。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
キツネノメマゴ2

キツネノメマゴ3

花

シロバナキツネノメマゴ