オキナワスズムシソウ(沖縄鈴虫草)

Strobilanthes tashiroi


オキナワスズムシソウ1

  • 科名・属名
  • : キツネノマゴ科 イセハナビ属

  • 特徴

  •  草丈30〜100cmの半低木状の多年草。
     多くの枝を出し、茎には稜があり、線状の結晶体と軟毛が散生する。
     葉は広披針形〜長楕円形で、長さ5〜13cm、幅1.3〜3.5cm。先は長く伸び、基部はしだいに狭まって葉柄につながる。縁には浅い鋸歯があり、裏面にはやや密に毛がある。
     花は茎頂か、上部の葉腋に短い穂状花序か単性する花をつけ、花冠は淡青紫色か白色で、長さ約3cm。

  • 分布・生育地

  •  鹿児島県(喜界島、沖永良部島)、沖縄(本島、久米島)
     常緑樹林下や林縁

  • 花期
  • : 1〜3月

  • 撮影月日・場所

  •  2014年1月21日  沖縄県国頭郡
     中 2006年4月16日    同  上
     下・花 2014年1月21日    同  上

  • 撮影記

  •  一年中花の咲く南の島でも真冬はさすがに花も少なく、清楚な感じのするこの花の出迎えは、本土からのhanamistには何よりの歓迎だ。
     沖縄島には本種とセイタカスズムシソウのよく似た2種類があって区別が難しいが、現地でみると生育地も分かれているような感じである。東村、国頭村、大宜味村のヤンバルの中核部には本種の方が多いように思える。
     セイタカスズムシソウは、名のとおり草丈が高いのが特徴であるが、本種の方は葉が細長いものが多く、花色も淡く、白っぽい花が多いのも違いに数えられる。

    同じ科の仲間の花
オキナワスズムシソウ2

花