セイタカスズムシソウ(背高鈴虫草)

Strobilanthes glandulifera


セイタカスズムシソウ

  • 科名・属名
  • : キツネノマゴ科 イセハナビ属

  • 特徴

  •  草丈1mになる半低木状の多年草。
     花時の葉は広卵形で、長さ2〜6cm、幅1.7〜3cm。花のない時期は長さ10〜20cmと大きい。
     葉の裏面には線状の結晶体があって毛のように見えるが、無毛かわずかに毛があるだけである。
     花は筒形で上部へしだいにふくらみ、先は5裂する。
     花冠は淡青紫色で長さ3cm。小苞は線状披針形で長さ約1cm。

  • 分布・生育地

  •  沖縄(本島、石垣島、西表島)
     常緑樹林の林縁や林下

  • 花期
  • : 12〜3月

  • 撮影月日・場所

  •  2004年3月6日 沖縄県名護市
     アップ 同上

  • 撮影記

  •  ラン科に同じ名前の花があって混同し易いが、この花は沖縄だけに分布し、科も別の全く違う花である。
     沖縄にはよく似て草丈の低いオキナワスズムシソウという花があり、どちらもコノハチョウという天然記念物の蝶の食草として知られている。
     日本一早い花見とテレビで紹介されることも多い本部半島のカンヒザクラの花見に出かけると、沢筋でこの花が見られる。

    同じ科の仲間の花
花アップ