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- 科名・属名 : クマツヅラ科 クマツヅラ属
- 特徴 :
草丈30〜80cmの多年草。
茎は四角で上部で分枝し、全体に細かい毛が多い。
葉は対生し、卵形で羽状に中〜深裂し、長さ3〜10cm、幅2〜5cm。表面は葉脈に沿ってへこみ、しわ状になる。
花は枝先に長さ30cmにもなる穂状花序となる。花冠は淡紅紫色で直径約4mm、長い花筒があり、先は5裂し平開する。
果実(分果)は4個の分果からなり、長さ約1.5mm、萼に包まれる。
- 分布・生育地 :
本州〜沖縄 (国外:アジア、ヨーロッパ、アフリカ(北部)) 山野の道端
- 花期 : 6〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2006年3月21日 沖縄県西表島 中上・全体2 2022年10月16日 東京都八王子市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序 2006年3月21日 沖縄県西表島 左下・花 2014年3月21日 沖縄県石垣島 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
植物(花)の写真の撮り方はいろいろあるが、私は花や葉の様子がわかる全体写真で、かつ自生地の雰囲気がわかるような写真を撮りたいと思っている。
そういう写真を撮ろうとすると、草丈が高い割りに小さな花しかつけない植物は撮りづらいことはなはだしい。そのうえ、草むらの中で他の花と一緒に咲いているとなると、絞りを工夫しても背景と一体化し何を写したのかわからなくなる。
この花もそんな撮りづらい花の一つで、いい写真が撮れずにいたところ、西表島の畑の脇でこの花だけが一人ポツンと咲いていた。近くにはよく似たヒメクマツヅラも咲いていて、違いがよくわかった。
以前、本土では見かけることの少ない花だったが、このごろ逸出と思われるが、東京近郊でもよく見かけるようになった。
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