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- 科名・属名 : クマツヅラ科 クサギ属
注.APG分類ではシソ科(LAMIACEAE)、属名以下学名変わらず
- 特徴 :
高さ3〜5mの落葉小高木。
樹皮は灰色〜暗灰色で、円い皮目が多く、老木では縦の裂け目ができる。枝や葉には全体に強い臭気がある。
葉は対生し、三角状心形〜広卵形で、長さ8〜15cm幅5〜10cm。先は尖り、基部は円形、縁は疎らに鋸歯があるか全縁、普通両面に毛がある。
花は枝先や上部の葉腋から長い柄のある集散花序となり、花冠は白色で径2〜2.5cm、先は5裂して平開する。雄しべと花柱は花冠から2.5〜3.5cm突き出る。萼は紅紫色を帯び、卵形で長さ約1cm。
果実(核果)は球形で径6〜7mm、藍色に熟し、濃紅色で5裂する宿存萼がある。
- 分布・生育地 :
日本全土 (国外:朝鮮、中国) 日当りのいい山野の林縁や川岸
- 花期 : 8〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2013年8月17日 栃木県鹿沼市 中上・全体2 2016年8月25日 群馬県沼田市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花序 2013年8月17日 栃木県鹿沼市 中下・花 2016年8月25日 群馬県沼田市 左下・果実 2016年9月30日 神奈川県川崎市 右下・葉 2016年8月25日 群馬県沼田市
- 撮影記 :
クサギ(臭木)と言われるように枝や葉に強い臭気があるが、白い花と赤い萼のコントラストや果期の5裂する濃紅色の萼と青紫色の果実も美しい。
名前のイメージ以上に若葉は食用に、果実は染物に、根は薬用になるなど、普通に見られる人の役に立つ植物である。
以前アップしていた花は、伊豆諸島や神奈川の三浦半島の海岸沿いにあるシマクサギとの雑種も考えられる花だったので、全面的に差替えた。
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