クサギ(臭木)

Clerodendrum trichotomum



  • 科名・属名
  • : クマツヅラ科 クサギ属

  • 特徴

  •  高さ3〜5mの落葉小高木。枝や葉には全体に強い臭気がある。
     樹皮は灰色〜暗灰色で、円い皮目が多く、老木では縦の裂け目ができる。
     葉は対生し、三角状心形〜広卵形で、長さ8〜15cm幅5〜10cm。先は尖り、基部は円形、縁は疎らに鋸歯があるか全縁、普通両面に毛がある。
     花は枝先や上部の葉腋から長い柄のある集散花序となり、花冠は白色で径2〜2.5cm、先は5裂して平開する。雄しべと花柱は花冠から2.5〜3.5cm突き出る。萼は紅紫色を帯び、卵形で長さ約1cm。
     果実(核果)は球形で径6〜7mm、藍色に熟し、濃紅色で5裂する宿存萼がある。

  • 分布・生育地

  •  北海道〜沖縄
     日当りのいい山野の林縁や川岸

  • 花期
  • : 8〜9月

  • 撮影月日・場所

  •  2008年11月1日 神奈川県三浦市
     中・花   同 上
     下・実1993年11月6日 神奈川県横須賀市

  • 撮影記

  •  クサギ(臭木)と言われるように枝や葉に強い臭気があるが、白い花と赤い萼のコントラストや果期の5裂する濃紅色の萼と青紫色の果実も美しい。
     名前のイメージ以上に若葉は食用に、果実は染物に、根は薬用になるなど、普通に見られる人の役に立つ植物である。
     花の写真の株は、三浦半島の沿岸部で撮影したもので、葉の光沢や花冠から飛び出ている雄しべなどの長さがやや短い気がしたが、萼が紅紫色なので本種とした。典型的な形ではなく、このあたりに分布しているシマクサギとの交雑種の可能性もある。

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