シマクサギ(島臭木)Clerodendrum izuinsulare |
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高さ3〜5mの落葉小高木。 葉は対生し、三角状心形〜広卵形で、長さ8〜15cm、幅5〜10cm。ほとんど無毛で、やや光沢がある。葉柄はほぼ無毛。 花は枝先や上部の葉腋から集散花序を出し、芳香のある花を多数つける。花冠は白色で5裂し、裂片は長さ8〜10mm、開花後花弁は下向きに強く反曲する。花冠筒部は長さ2〜2.5cmで紅色を帯びない。雄蕊は花筒から5〜15mm突き出る。萼片の幅はやや狭く、緑色でほとんど紅くならない。 以前はクサギと混同されていたが、1997年、井上、長谷川、小林氏により新種として発表された。 クサギとは、雄蕊が花冠から5〜15mm突き出る(クサギは15〜35mm)、葉にやや光沢がある、花冠や萼片は緑色で紅色を帯びないなどの違いがある。 本州(伊豆諸島、三浦半島) 沿海地の林縁、道端 2012年10月15日 神奈川県三浦市 中・花 同 上 下・葉 同 上 神奈川県の城ヶ島でクサギを撮影した際、何となく感じが異なっていたので調べていてこの花を知った。 城ヶ島の花はクサギのようであったが、三浦半島にこの花があると知り撮影に出かけた。 道路を歩きながら道端を見ていると、白いクサギの花が目に入った。 近づいてみると、花は盛りを過ぎているにもかかわらず、花筒も萼片も緑色で紅色を帯びていないし、葉も光沢がある。 間違いないと撮影したが、台風のせいで葉が痛んでいるものが多くて残念だった。 同じ科の仲間の花 |
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