オキナワヤブムラサキ(沖縄藪紫)

Callicarpa oshimensis var. okinawensis


オキナワヤブムラサキ

  • 科名・属名 :
     クマツヅラ科 ムラサキシキブ属
     注.APG分類ではシソ科、学名(LAMIACEAE)

  • 特徴 :
     高さ2〜4mの落葉低木。
     枝は灰白色で星状毛がある。
     葉は対生し、菱状卵形で、長さ2.5〜8cm、幅1.5〜4cm。先は長く尖らず、基部はくさび形、鋸歯は小さくて数が多い。裏面脈上には星状毛があり、全面に褐色の腺点がある。
     花は腋性の集散花序で、花は小さく、花冠は淡紅紫色で、長さ約3mm。雄蕊は花冠よりわずかに出て、葯は長さ約1.5mm。
     果実は球形で、径約2.5mm、紫色に熟す。

  • 分布・生育地 :
     沖縄 (国外:日本固有)
     山地の林内、林縁

  • 花期 :  5〜6月

  • 撮影月日・場所 :
     2013年6月28日  沖縄県国頭郡
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花    同  上
     下左・果実 2015年10月7日    同  上
     下右・葉 2013年6月28日    同  上

  • 撮影記 :
     狭い林道沿いに点々とこの樹が生えていたが、花期も遅いせいか花のついている株はほとんどない。
     全般的に花付きは悪いようで、花をつけた跡もない株が多かった。
     やっとわずかに咲き残った花を見つけ撮影するが、満点とは言い難い。
     ヤブムラサキの名前がついているがヤブムラサキの変種ではなく、奄美大島や徳之島に分布するオオシマムラサキの変種で、葉先が長く尖らず、鋸歯が小さくて数の多いのが違いということだ。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
花

果実