|
- 科名・属名 : クマツヅラ科 ムラサキシキブ属
注.APG分類ではシソ科(LAMIACEAEorLABIATAE),、属名以下変わらず
- 特徴 :
高さ2〜3mの落葉低木。
ムラサキシキブの変種で、枝は太く葉や花序も大きいが、ムラサキシキブとの中間型があって接続する。
葉は対生、葉身は卵形〜楕円形で、長さ10〜25cm。質は厚くて光沢があり、裏面には細かな腺点が多い。
花は葉腋からムラサキシキブより大形の集散花序を出し多くの小さな花を多数つけ、花冠は淡紫色で径約4mm、先は4裂し、裂片は平開する。雄しべは4個、花冠より飛び出る。
果実(核果)は球形で径約4mm、紫色に熟す。
花が白いものがあり、
●オオシロシキブ(f. albifructa)(左下の写真)という。
- 分布・生育地 :
本州(伊豆半島南部、紀伊半島、伊豆七島)、四国(南部)、九州(西部・南部)、沖縄 (国外:韓国(済州島、南部島嶼)、台湾(蘭嶼・緑島、沿岸島嶼) 海岸近くの林縁
- 花期 : 6〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2005年11月5日 沖縄県西表島 中1・全体2 2005年6月11日 同 上 (上、中1は拡大写真あり、写真をクリック) 中2・花1 同 上 中3・花2 2017年6月14日 静岡県下田市 中4・果実(核果) 2011年12月10日 沖縄県西表島 左下・オオシロシキブ 2014年9月4日 同 上 (左下は拡大写真あり、写真をクリック) 右下・葉 2017年6月14日 静岡県下田市
- 撮影記 :
本州(伊豆半島、紀伊半島)辺りから四国・九州の南部、沖縄の海岸近くで見られる花で、本土に広く分布するムラサキシキブの変種である。
和名のようにムラサキシキブより葉や花序が大きくて多数つき、果実もやや大きい。
沖縄の道路を走っていると、時々紫色の果実がぶら下がっている光景を目にするが、脇見運転には気をつけて。
同じ科の仲間の花
|