オキナワテイカカズラ(沖縄定家葛)

Trachelospermum gracilipes var. liukiuense


オキナワテイカカズラ

  • 科名・属名 : キョウチクトウ科 テイカカズラ属

  • 特徴 :
     長さ数mになる常緑のつる性木本。
     若枝には短毛があるが、他は無毛。
     葉は対生、葉身は楕円形〜卵状楕円形で、長さ4〜6cm、幅1.5〜4cm。先は短鋭尖頭で、基部はくさび形、縁は全縁。質は革質、裏面は無毛。
     花は枝先や葉腋に集散花序となり、多数つく。花冠は白色で高杯形、径約1.5cm、先は5裂する。花筒は長さ6〜7mm。萼片は広卵形で、長さ1〜2mm。
     果実(袋果)は線形で、長さ18〜28cm。種子は線形で、先に長さ約3cmの白い冠毛がある。
     別名 リュウキュウテイカカズラ

  • 分布・生育地 :
     九州(南部)〜沖縄 (国外:中国、台湾)
     常緑林の林内、林縁

  • 花期 :  5〜6月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2005年5月14日  沖縄県国頭郡
     中上・淡黄色花 2016年5月14日  沖縄県南城市
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中中・花序 2016年5月12日  沖縄県うるま市
     中下・花 2023年5月11日  鹿児島県奄美大島
     左下・果実 2010年7月11日  沖縄県国頭郡
     右上・葉(表) 2016年5月12日  沖縄県うるま市
     右下・葉(裏) 2023年5月11日  鹿児島県奄美大島

  • 撮影記 :
     テイカカズラによく似ているが、花はやや小さく、萼片の形が広卵形で小さいことが異なる。分布も南九州から沖縄にかけてと南にずれている。
     ケテイカカズラとは分布が重なる地域があるが、本種は葉裏が無毛であることで区別できる。
     この花の咲くのは5〜6月、ちょうど沖縄の梅雨の頃で、雨の降る中で撮影したことが多い。

  • 葉(表)

    葉(裏)

    同じ科の仲間の花
オキナワテイカカズラ(淡黄色花)

花序

花

果実(袋果)