サカキカズラ(榊蔓)

Anodendrom affine


サカキカズラ1

  • 科名・属名 :
  •  キョウチクトウ科 サカキカズラ属

  • 特徴 :
  •  常緑の藤本。
     茎は太さ5cmにもなり、他の物にからみついて伸び、毛がなく、やや紫色を帯びる。
     葉は対生し、狭長楕円形でながさ5〜10cm、幅1〜3cm。革質で、全縁、葉柄は長さ1〜1.5cm。
     花は枝先に集散花序に密につき、花冠は高杯形で細長い筒部があり、淡黄色で5深裂し、径8〜10mm。裂片は狭長楕円形で筒部と同長。
     果実(袋果)は円柱状披針形で長さ8〜12cm、幅1.3〜1.5cm。硬くて180度に開出する。

  • 分布・生育地 :
  •  本州(千葉県以西)〜沖縄
     林縁や樹上で他のものに絡みつく

  • 花期 :  4〜6月(沖縄は2〜3月)


  • 撮影月日・場所 :

  •  2007年2月18日  沖縄県西表島
     中上 2014年5月18日  愛知県田原市
     中下・花    同  上
     下左・果実 2007年3月18日  沖縄県西表島
     下右・葉 2014年5月18日  愛知県田原市

  • 撮影記 :

  •  春先、八重山諸島の川を船でさかのぼると、川岸の樹冠を覆う黄色の花が目に付く。
     鮮やかな黄色で大き目の花はナンテンカズラだ。淡黄色で小振りの花を付けているのが本種である。近づいてよく見ると、濃緑色の葉にテイカカズラによく似た花がびっしりとついている。
     花が終わるとガガイモ科のような変わった果実(袋果)をつけ、後日実の様子も撮影した。
     それまで沖縄でしか見ていなかったが、愛知県でやっと本土産のこの花を見た。

    葉

    同じ科の仲間の花
サカキカズラ2

花

果実