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- 科名・属名 : マチン科 アイナエ属
- 特徴 :
草丈5〜10cmの1年草。
茎は細くて軟弱で、時に下部で分枝することもある。
葉は茎全体にまばらに対生し、披針形〜線形、長さ3〜8mm、幅1〜2mm。先は尖り、1本の中脈が目立ち、ほとんど無毛。
花は茎頂や上部の葉腋から1〜2cmの花茎を出し、1個ずつつく。花柄は細く、粒状突起が散在し、長さ7〜20mm。花冠は白色、鐘形で先は4裂し、径約2〜2.5mm。萼は線形で1/3ほどまで4裂する。
果実(刮ハ)は球形、径約2.5mm、先端に花柱が残り、その基部は2裂する。
- 分布・生育地 :
本州〜沖縄 (国外:朝鮮、中国、東南アジア〜インド、オーストラリア) 暖地の日当たりのいい低湿地
- 花期 : 8〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1996年8月25日 茨城県西茨城郡 中・全体2 1994年8月28日 千葉県山武郡 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花 2019年7月12日 宮崎県児湯郡 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
マチン科という聞きなれない科に属する小さなかわいい花である。
よく似たアイナエとは茎の中ほどに葉の付くことが違う。
湿地の草むらの中に隠れるように生え草丈も低いので、特徴がわかるように撮影するのはひと仕事だ。
茎につく葉をはっきり写したいと思ってできるだけカメラを低位置に構えると、湿地のため靴の中にまで水が入りズボンまで濡れてしまう。まわりの草をすこし避けても、すぐに元に戻って主役が目立たなくなる。それに、少し有名な湿地は木道があって自由なアングルがとれない。
上の写真はそんな制約とは関係ない茨城県の湿地で、じっくり時間をかけて撮影したものである。
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