ソナレマツムシソウ(磯馴松虫草)

Scabiosa japonica f. littoralis


ソナレマツムシソウ1


  • 科名・属名 :
     マツムシソウ科 マツムシソウ属
     注.APG分類ではスイカズラ科(CAPRIFOLIACEAE)、品種ではなく変種で学名(Scabiosa japonica var. lasiophylla)

  • 特徴 :
     草丈10〜25cmの多年草。
     マツムシソウの海岸型。
     草丈が低く、根生葉があり、葉が厚くて光沢があり。裂片は円く切れ込む。
     頭花は上向きに咲き、径約4cmで淡紫色〜青紫色。中心の花冠は筒状で5裂し、周辺部は唇形。

  • 分布・生育地 :
     本州(千葉・神奈川・静岡県(東部)) (国外:日本固有)
     海岸や山地の岩場、草地

  • 花期 :  8〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体11995年10月14日  神奈川県三浦半島
     中・全体2    同  上
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     左下・花 2015年9月5日  静岡県熱海市
     右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     秋の三浦半島は夏の喧騒とはすっかり様変わりし、砂浜に数人のサーファーが見られるだけだった。
     そんな光景を見下ろせる海岸の崖に、へばりつくようにしてこの花が咲いていた。
     マツムシソウの海岸型で、草丈が低くて葉が厚くて丸いのが特徴である。
     神奈川県〜千葉県や静岡県東部の海岸付近に分布しているとされていたが、須山氏の論文(2006)で、単なる海岸型の品種レベルではなく変種レベルのものであるとされ、その分布も海岸だけでなく山地にも及んでいるとされた。

  • 葉

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ソナレマツムシソウ2

花