イワイチョウ(岩銀杏)

Fauria crista-galli subsp. japonicum


イワイチョウ

  • 科名・属名 :
     ミツガシワ科 イワイチョウ属
     注.APG分類では、学名(Nephrophyllidium crista-galli subsp. japonicum)

  • 特徴 :
     草丈20〜50cmの多年草。
     葉は腎円形で厚く、長さ幅とも3〜10cm。先はゆるくへこみ、基部は心形、縁には揃った細かい鋸歯があり、表面は光沢がある。
     花は集散状につき、花冠は白色で、直径約1.2cm程度。5深裂し、裂片中央には縦のひだ、縁には波状のしわがある。
     果実(刮ハ)は円柱状で長さ1〜1.5cm。種子は楕円形で灰白色、長さ約2.5mm。

  • 分布・生育地 :
     本州(中部地方以北)〜北海道 (国外:日本固有)
     亜高山帯〜高山帯の湿原

  • 花期 :   7〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     2005年7月9日  長野県八方尾根
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花1 1977年7月27日  山形県月山
     下左・花2 2015年7月13日  群馬県至仏山
     下右・葉    同  上

  • 撮影記 :
     高山帯の湿地に群生していることが多く、丸い葉の間から長い花茎を伸ばし、その先に縁にしわのある星型の白い花を咲かせる。
     本州でも日本海に近い高山帯で見かけることが多い花で、よく似たミツガシワとは、葉の形が違う。
     基本種は北アメリカ北西部に分布しているとのことだ。

  • 葉

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花1

花2